ダンス部員3年生、すでに何人かは進路先が決まっているみたいですが、大半はここからが正念場をむかえます。

人生の何たるかが決定的になるわけではないけれども、それでも高校卒業後の進路というのは大事ですし、大いに悩んだり苦しんだりすると思います。

高校生活においてダンス部で踊ったりして大会で結果が出たり出なかったり、喜んだり悔しかったり、そんな日々より過酷でシビアな人生のさまざまな選択が待ち受けています。ひとりひとりの確かな生きていく道筋がそこにはあります。

楽しく華やかなことがらだけでこの世界が彩られているわけでは当然ありません。

まあ多くの先人たちが通った道でもあります。誰もががそれぞれ自分の人生と必死で闘っているわけです。そして大人になってからもその日々は続いてゆきます。延々と。粛々と。

大人になるとまあなんとなくやりすごすという知恵とか処世術的なものが身につくということはあるかもしれない。10代の頃のような孤独で不安な日々を、緊張に満ちた選択を、次から次へと乗り越えていくというようには、人間の構造はつくられていないのでしょう。

高校3年生の諸君は今、孤独と不安と希望を携えて一歩一歩進むしかありません。先輩たちがそうしてきたように。後輩たちの道しるべとなるように。

時代のそして人々の大きな潮流の中で、連綿とそのようにして世代が受け継がれてきたように。